女性で最も患者の多い乳がん

乳房内にある乳腺の上皮細胞にできるがんです。乳腺は乳汁をつくる場所である「小葉」と、乳汁を運ぶ「乳管」に分かれており、乳がんのほとんどは乳管から発生する「乳管がん」で、約5%が小葉から発生する「小葉がん」です。

がん細胞が乳管や小葉から外に出て、周りの組織に広がったがんを浸潤がんといい、内部にとどまっているがんを非浸潤がんと呼びます。


しこりのできるのは主に「浸潤がん」です。ほかに、乳頭がただれるパジェット病、乳房が腫れて発赤する炎症性乳がんなどがあります。
乳がんの発生には、遺伝要因と環境要因があります。がん自体は遺伝しませんが、がんになりやすい体質が遺伝すると考えられています。環境要因としては、食生活やライフスタイルが重視されています。

女性ホルモンの一つ、エストロゲンはがん細胞の増殖に関与しますが、このエストロゲンにさらされる期間が長いことが、乳がんの発生につながっていると考えられています。肥満がリスクとなるのも、脂肪組織でエストロゲンがつくられるからです。