乳がんは初期では無症状
実際問題として、初期症状と呼べる段階では目立った兆候はありません。進行もゆっくりしている癌のため、しこりとして認識できるようになるまでには数年を要することになります。全身の倦怠感や発熱、炎症性乳がんによる皮膚の異常等を生じるのは進行が進んだ場合であって、早期の段階ではこれらの症状は出てきません。命に関わる病気でありながら、乳がんは初期症状の段階ではとても大人しい病気なのです。
早期に治療を行うことができるかどうかは、予後の経過においても大きな影響を持ちます。進行すれば、それだけ癌細胞が広い範囲に散らばってしまうことになり、例えば手術を行ったとしても、術後に再発するリスクが増します。
手術で切除し切れなかった癌細胞の対策として抗がん剤の併用を行うこともありますが、それでも早期の場合と進行している場合では、再発の危険は異なります。病期(ステージ)別に5年生存率を見ても、初期症状のうちに治療を行うことがいかに重要であるかは一目瞭然です。
初期症状のうちに乳がんを発見するために
大きな役割を果たすのは、超音波検査やマンモグラフィです。したがって、体が不調ではない場合でも、定期的に婦人科検診等を受診しておくことがとても重要な意味を持ちます。まだ触れても分からない段階では、画像診断の力が欠かせません。一般に、注意深く触れて分かるしこりは5㎜以上とされます。もちろん、もっと大きくなるまで気付かないこともあります。自己検診は有効ですが、その大きさになるまでの間は意味を為さないとも言えます。より早い段階で見つけ出して治療を行うためには、検診が必要です。
乳がんは初期症状では自覚できるような兆候がないため、自分は健康だと過信しないことが大切です。日頃から、誕生月に検診を受けるといったように、定期的に検診を受けることを心がけてください。
